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はじめに
私の“海外だより”をはじめるにあたり,まず,自己紹介を兼ねて私が米国で臨床をすることになったいきさつをお話します.私は,1983年に医学部卒業後,東京医科歯科大学の脳神経外科に入局しました.1987年にニューヨーク大学メディカルセンターで 脳神経外科の臨床フェローを1年間しましたが,その間に脳血管内治療に興味をもち,その後1年6カ月間,Dr. Alex Berensteinのもとで臨床フェローとして脳血管内治療を学びました.当時米国では,脳血管内治療はinterventional neuroradiologyと呼ばれて放射線科に属していましたが,そのころの脳神経外科主任教授だったDr. Joseph Ransohoffの強い推薦により,フェローに採用されました.Dr. Berensteinによれば,私は米国人も含めて,米国でフェローとして脳血管内治療の正式なトレーニングを受けた最初の脳神経外科医なのだそうです.
1989年に東京医科歯科大学脳神経外科に復帰して,日本脳神経外科学会評議員,医学博士などのタイトルを取得しました.日本で脳血管内治療をしていましたが,招待講演のために来日したDr. Berensteinにスカウトされ,1994年に再びニューヨークに渡りました.ニューヨーク大学メディカルセンター,ベスイスラエルメディカルセンターを経て,現在は,マンハッタンのルーズベルト病院で,脳血管内外科のattending physicianとして臨床治療とフェローの指導をしています.この間,米国放射線学会専門医,米国放射線学会神経放射線専門医,日本脳血管内治療学会専門医および指導医を取得し,アルバートアインシュタイン大学の脳神経外科および放射線科のclinical associate professorのタイトルを持っています.現在は,日本脳血管内治療学会運営委員として,日本でも活動しています.
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