特集 神経病理
第19回 日本神経病理学会学術研究会演題抄録・討論
〔A−1〕Amoeboid microglial cellの由来に関する知見補遺
川口 美智子
1
1福島県立医大第一解剖
pp.519-602
発行日 1979年6月10日
Published Date 1979/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1431905073
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Amoeboid microglial cell(AMC)は中枢神経系の発生経過中に出現するmicroglioblast(Hortega,1919)と考えられる細胞である。前回(第18回日本神経病理学会)において脳内AMCが脳髄膜に存在する中胚葉細胞が脳室腔内に遊走してきて脳室壁に付着し,脳内に進入したものであろうと述べた。しかし,脳髄膜からいかなる経路をとって脳室腔内へ進入するのかということが明白にされていなかった。そこで今回acid phosphatase(ACPase)染色をニワトリ胚の中枢神経系全体に施し,検索した。
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