特集 神経学における最近の研究
<臨床>
DICと神経系
亀山 正邦
1
1京都大学病院老年科
pp.802-804
発行日 1978年7月10日
Published Date 1978/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1431904939
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播種性血管内凝固症候群(Disseminated intravascularcoagulation syndrom,DICと略)は,日常臨床において必ずしもまれではない。ことに,高齢者を多く取扱う施設では,かなり高率に認められる。
DICとは1),生体内で何らかの機転によって血液凝固能を亢進させる物質が血管内に侵入するか,または血管内に発生して,これが引き金となって凝固能が亢進し,末梢血管内に広汎に微小血栓がつくられ,その結果として凝固異常をはじめとする種々の病態を示す症候群をいう。
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