Japanese
English
特集 神経研究の方法論—その新らしいアプローチ
方法論としての筋生検—組織学的検索を中心として
Muscle Biopsy: A Methodological Review
近藤 喜代太郎
1
Kiyotaro Kondo
1
1新潟大学脳研究所神経内科
1Dept. of Neurology, Brain Research Institute, Niigata Univ.
pp.553-571
発行日 1969年11月25日
Published Date 1969/11/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1431904626
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
Ⅰ.緒言
神経科学の進歩は方法のそれに大きく依存している。神経筋系に異常を生ずる疾患の研究は,臨床医学の焦点のひとつになりつつあるが,それは筋の病態を検索する方法の進歩に負うところが多い。
1864年8月15日,Griesinger45)はBillrothとともに,Duchenne型筋ジストロフィーに罹つた,13歳男児の左三角筋を生検した。これは文献上最古の筋生検で,それによつて仮性肥大の概念が得られた。Griesingcrは,Es läβt sich denken,daβ bei einiger weiteren Vervollkommnung der Technik dieses Verfahrens bei den Muskelleiden und Lahmungen eine Zukunft haben werde. とのべた。
Copyright © 1969, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.