特集 第7回神経病理学会
一般演題〔1〕〜〔102〕抄録・討論
〔90〕〜〔102〕中毒
〔90〕実験的insulin衝撃脳の電子顕微鏡的研究(第2報),他
小宅 洋
1
,
恩村 雄太
2
,
本間 俊行
3
,
平野 喬
3
1新潟大神経病理
2北大病理
3弘前大神経精神
pp.816-824
発行日 1966年12月25日
Published Date 1966/12/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1431904384
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成熟家兎48羽を用い早朝空腹時血糖測定後20・50・100U/kgのinsulinの腹腔内注射を行ない,1時間ごとに血糖測定し,嗜眠・昏睡時開頭し大脳皮質前頭・頭頂・側頭各部より小組織片を採取。1%OsO4固定,Epon包埋,水酸化鉛染色を施し,電顕的検索により以下のごとき所見を得た。
(1)毛細血管:浅嗜眠時(疾走痙攣前),内皮層内に小胞(pinocytotic vesicles)の増加傾向をみ,かかる変化は中等・深嗜眠と増強し,昏睡では内皮層が浮腫性に腫張・膨化し著明に電子密度を減ずる。
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