Japanese
English
特集 第8回神経化学懇話会
一般演題および討論
脳におけるNAD(DPN)の生合成とその代謝回転について
Studies on Biosynthesis and Turnover of Nicotinamide Adenine Dinucleotide in the Brain
出口 武夫
1
,
市山 新
1
,
早石 修
1
Takeo Deguchi
1
,
Arata Ichiyama
1
,
Osamu Hayaishi
1
1京都大学医学部医化学教室
1Dept. of Medical Chemistry, Faculty of Med., Kyoto Univ.
pp.249-254
発行日 1966年7月15日
Published Date 1966/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1431904290
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
I.緒言
哺乳動物におけるNAD生合成経路は,従来主として肝臓,赤血球について研究されてきたが,現在のところ第1図に示してあるようにいくつかの経路が知られている。
すなわち,第1の経路はnicotinic acid(niacin)からの合成経路で,これはPreiss-Handlerにより発見されたものであるが1),niacinがPRPP(5-phosphoribosyl-1-pyrophosphate)と反応してnicotinic acid ribonucleotide(NaMN)となり,ついでATPと反応してdealnido-NADすなわちNADのniacin analogueとなり最後にアミド化されNADとなるのである。
Copyright © 1966, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.