特集 螢光抗体法とVirus性脳脊髄炎
日本脳炎の病理発生
草野 信男
1
1東京大学伝染病研究所病理
pp.3-4
発行日 1965年3月25日
Published Date 1965/3/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1431904145
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螢光抗体法の利点
従来生体のどの細胞内でウイルスが増殖しているかを光学顕微鏡で知りうるのは,そのウイルスが特長のある封入体を作る場合か,封入体を作らなくても非常に特異的な細胞変化を示す場合に限られていた。ウイルスが増殖していても細胞のはつきりした変化をおこさなければ,見つけようがないのである。
電子顕微鏡で細胞内のウイルス粒子を見つけだす方法は手間がかかりすぎて実用にはなりそうもない。
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