Japanese
English
特集 第7回脳のシンポジウム
脳のPlasticityなど
Brain plasticity, etc.
中田 瑞穂
1
Mizuho NAKATA
1
1Niigata University
pp.193-199
発行日 1972年2月1日
Published Date 1972/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1431903368
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私のここでお話することは大部分の若い勉強盛りの方方,少しでも深く,少しでも正確に,microで足りなければ超microの研究法を工夫あるいは開発して,脳神経の謎を解こうと情熱を漲らせておられる方々には,あまりに茫漠として,またあまりに実証に乏しく,私の貧弱な知識と恣なspeculationに頼つた,自然科学的とはいえない,あまり役に立ちそうもないことなので,あらかじめ世話人の植木教授にも充分念を押したのですが,それでかまわぬという御厚意に甘えた次第でありますから,どうか貴重な時間を空費することになつても御寛恕を願つておきます。なお老年のくどさや不勉強,誤認や誤解も入り交じるおそれがありますので,お気付きの点については後刻充分に御指摘を願う次第であります。
脳神経系という生きた貴重な器官の限りない謎,したがつて形態学的にも機能学的にも医学のうち最も難解な対象であることを私は長らく,自らいやというほど思い知らされて来ました。
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