学会抄録 第5回内科神経同好会
1.原発性視床腫瘍の3症例,他
植村 五朗
1
1新潟大学第二外科教室
pp.926-941
発行日 1960年8月5日
Published Date 1960/8/5
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1431901803
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視床に原発したと思われる腫瘍の3例の臨床症状並びに剖検所見について報告した。
〔症例 1〕 47歳,♀;全身倦怠感,頭痛,眩最等で発病,後,悪心,嘔吐,左側難聴,耳鴨等が加わり,発病後4カ月目に入院。入院時,精神障害,左側同側性半盲(P),左側欝血乳頭等を呈したが,運動・知覚の障害,不随意運動,運動失調,病的反射等はなく,脳窒撮影を行つたが,術後意識混濁を来し入院後1カ月目に死亡。尚術前数回自律神経性発作Pを呈した。剖検所見。一部硬い12×5×2.5cmの腫瘍が左側間脳を占め,視床始め大脳基底核は殆んど腫瘍化,内包は外側方に圧迫(Sp:ongioblastoma polare)。
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