交見室
多発性副腎腺腫による原発性アルドステロン症について,他
多田 信平
1
1慈恵医大放射線科
pp.1126-1127
発行日 1983年12月20日
Published Date 1983/12/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413203719
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坂下茂夫氏らによる「多発性副腎腺腫による原発性アルドステロン症」の検討(臨泌,37巻11号)を興味深く拝見いたしました。画像診断の立場から述べてみます。
副腎疾患の画像診断は現在CTを中心に行われています。その副腎CTスキャン施行患者を大きく3群に分けることができます。Ⅰ群は臨床的生化学的に機能性副腎病変が明らかで,その確認と患側を診断するため,Ⅱ群は高血圧症などで,あるいは臨床症候群の一つとして副腎病変が疑われている場合,あるいは肺未分化癌の転移などの検索を目的とする場合,Ⅲ群は他の画像診断法で副腎病変が疑われたような場合で,他の目的で行われた腹部CTで偶発的に副腎病変が発見されたものを含みます。
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