外国文献
原発性脳内出血,他
pp.388-391
発行日 1968年3月20日
Published Date 1968/3/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407204546
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動脈瘤,A-V奇形,腫瘍などなしに原発性に脳内に自発的に出血した状態の外科はCook(Arch.Neurol.13:25,1965)などの報告によつて,高血圧の有無,手術時期,部位,臨床状態によつて予後が決定されるといわれている.Luessenhop(J.Neurosurg.27:419,1967)は6年間の66例を吟味している.大部分は高血圧を合併している.第1群7例(症状軽微,瞳孔・呼呼正常),第2群33例(drowsyないしstuporousで,限局神経症状著明),第3群24例(脳幹症状ありdec-orticateないしdecerebrate)にわけると,I群死亡ゼロ,II10%,III86%である.手術37例はII群8%,III群77%,非手術27例ではII群12%,III群100%となる.症例があげられている.血腫部位は1obar 26例(II20,III6),capsular 24例(II 5, III19)にわけると,死亡はlobar 11%,capsular 92%で後者が著しく悪い.手術したものに限るとlobar 4%,capsulor 79%,復職あるいは日常の生活が行ないうる程度の回復は3カ月〜6年のfollow-upで,I6例,II群は手術から8例,III群3例.回復不満足ながら生存したものを加えると40例で,このうち73%が満足に近い成績ということになる.
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