座談会
神経病の診断をめぐつて
祖父 江逸郞
1
,
椿 忠雄
2
,
新城 之介
3
,
中川 四郞
4
,
佐野 圭司
5
,
豊倉 康夫
2
,
鹿野 信一
6
,
阿部 鏡太郞
1
,
島津 浩
7
1名大第一内科
2東大冲中内科
3東京都養育院
4群大精神科
5東大清水外科
6東大眼科
7東大生理学教室
pp.370-386
発行日 1957年10月5日
Published Date 1957/10/5
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1431901600
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
祖父江 今度医学書院の方で"神経研究の進歩"の創刊号と第二号に神経疾患の診断法に関する特集をおやりになりましたので,今日は夫々執筆頂きました方にお集まり願いまして,いろいろの立場から神経病の診断をめぐって,夫々の立場でお話合い願いたいと思うのであります。この特集をずつと見て参りますと,いろいろの問題が含まれておりますが,大きくわけますとベッドサイドの問題と,補助診断の問題に大別されるのではないかと思います。然しそれはただ一つずつ夫々の立場からいろいろの問題が取上げられておるのでございまして,謂わば総論的と言いますか,これのまとめというようなものが何か欲しいような感じがある訳でございまして,今日はそういう意味で一ついろいろその問題をめぐつて,裏話というようなことをお話願いたいと思うのでございます。
それで先ずベッドサイドの診断と言いますか,実際に患者を診る場合に神経病の診断に当つて,どういう方法,手順ということで進めて行つたらいいか,という極く総論的な問題から始めたいと思うのでありますが,椿先生,なにかその点についてお話し願いたいと思います。
Copyright © 1957, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.