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展望
Korey & Nurnberger 著「神経化学」書評(1)
Korey, S. R. & Nurnberger, J. J: Neurochemistry
吉川 政己
1
Masami Yoshikawa
1
1東大冲中内科
1Dept. of Internal Medicine, School of Medicine, Univ. of Tokyo.
pp.327-331
発行日 1957年10月5日
Published Date 1957/10/5
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1431901597
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本書は16章に分れ,24名の著者が分担執筆している。本書の特色は緒言でMerrittも述べているように,本書の著者が生化学者のみで構成されず約半数に神経病学者が加わつていることである。従つて表題としては掲げられていないが,各章で取扱う課題の大部分が神経病学で取扱う代表的疾患と聯関の深いものとなつている。進歩の著しい学問領域の常として,単行本として書かれた之等各章の論述は,それぞれの研究者にとつて必ずしも特に目新しいもののようにも思えない。然し其の記述は一般によくまとまつて居り,神経人病学の基盤の一つとしての神経化学を理解する上に恰好の展望の書となつて居る様に思える。
今回の紹介では,肝脳疾患その他に関係の深いと思われる次の三つの章を記述する。
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