Japanese
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特集 神経系疾患の診断法・2
反射診断の実際
Reflex in Neurological Diagnosis
椿 忠雄
1
Tadao Tsubaki
1
1東大沖中内科
1Okinaka's Clinic,University of Tokyo School of Medicine
pp.100-108
発行日 1956年4月15日
Published Date 1956/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1431901505
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1.はじめに
反射の検査は神経病診断の根幹である。勿論,最近の特殊の検査—脳波,レントゲン撮影,筋電図等—はそれぞれ優れた効用があるし,これらの検査によらなくては診断し得ない所見を得る場合も多い。しかし,唯一本の反射槌が神経病の進歩と共に歩んで来たことは誰も否定し得ないし,今日においても,この検査の価値が減少したとはいい得ない。
反射による神経病の診断については,いかなる神経病の書にも数多くの記載があり,これらの混乱に対し,分類と統一を行つたWartenbergの功績は偉大であつた。私は以下の記述の中に,氏の論旨をいくつか引用して行くことにする。
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