Japanese
English
特集 ミオパチー研究最前線
序論
Update on myopathy research: Introduction.
埜中 征哉
1
Ikuya NONAKA
1
1国立精神・神経センター武蔵病院
1National Center Hospital for Mental, Nervous and Muscular Disorders
キーワード:
筋ジストロフィー
,
カルパイン3
,
ジスフェリン
,
筋変性
Keyword:
筋ジストロフィー
,
カルパイン3
,
ジスフェリン
,
筋変性
pp.171-177
発行日 2000年4月10日
Published Date 2000/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1431901136
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はじめに
分子生物学の進歩は筋疾患領域にも次々と新しい知見を生み出している。遺伝子座の決定,遺伝子のクローニング,それは病因を知るだけでなく,即病気の診断に役立つことになった。過去に診断がつかなかった病気にも診断が下され,患者のマネージメントに,また遺伝相談に役立っている。新しい疾患概念が次々と生まれ,病気の分類は複雑多岐となった。よほどの専門家でない限り現在の疾患分類を十分に理解できないだろう。
本特集は筋疾患の最新情報を読者に紹介し,現況をご理解いただき,臨床の場に役立てていただきたいと企画した。また単なる遺伝性の疾患だけでなく,日本が宇宙開発を進める時に問題となる無重力下での筋萎縮の問題もとりあげた。序論では今話題となっている疾患,とくに研究が進んでいる筋ジストロフィーを中心に,その要点を紹介し,各論での読者の理解を深める一助としたい。
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