Japanese
English
特集 第29回脳のシンポジウム
挨拶
Closing remarks
佐野 圭司
1,2
Keiji SANO
1,2
1帝京大学医学部脳神経外科
2日本学術会議「脳・神経学研究連絡委員会」
1Department of Neurosurgery, Teikyo University School of Medicine
2National Committee for Brain Research, Science Council of Japan
pp.1042
発行日 1994年12月10日
Published Date 1994/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1431900609
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この第29回脳のシンポジウムは世話人,大阪大学医学部脳神経外科早川徹教授とその教室の方々のご努力によりまことに充実した見事なシンポジウムであった。
第1日には「神経系とサイトカイン」「脳と一酸化窒素(NO)」と基礎医学的プログラムが組まれた。NOは,現在のわれわれが住んでいる地球が46億年前に誕生したとすると,おそらくその頃から存在した化学物質であるが,その生体に及ぼす影響,脳細胞や血管系に対する作用は最近になって,注目を浴びるようになったものである。40億年前にRNA,さらにそれから5億年ほど遅れて,DNAが地球上に現れたとされるが,サイトカインはおそらくそれ以後に作られるようになったと思われる。神経系の生理,病理のあらゆる場面で舞台に見え隠れする多種多様のサイトカインについて簡明に総説していただいたと思う。
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