特集 恐れず恐れよ!骨転移診療 超実践ガイド
Part4 がんの進行と地域医療介護・在宅ケア—局所から全身へ
骨転移を伴う進行がんの口腔ケア—口腔トラブルとオーラルフレイルのケア
石橋 美樹
1
1大阪国際がんセンター歯科
pp.494-497
発行日 2018年10月15日
Published Date 2018/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1430200343
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わが国における65歳以上の高齢者人口の割合は2015年度に26.7%と過去最高になっており、今後も上昇し続けると言われている。それに伴い、高齢がん患者数も増加しており、国立がん研究センター(がん対策情報センター)の発表では2012年の時点で、がん患者の70%が65歳以上であると報告されている。そして、フレイルの高齢者がん患者の治療への影響も報告されており、術後合併症や化学療法・放射線療法による有害事象(adverse event;AE)発生リスク、更には死亡リスクの増大につながると言われている1。
本稿ではがん治療と歯科、特に近年提言されているオーラルフレイルとの関係を中心に述べる。
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