連載 フクシマ日記—A diary from Fukushima[7]
2017年10月某日「無事之名馬」
佐治 重衡
1
1福島県立医科大学腫瘍内科学講座
pp.532-533
発行日 2017年10月15日
Published Date 2017/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1430200242
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先日、あるウエブサイトのインタビューを受けました。いろいろお話したわけですが、最後に「先生の格言はなんですか?」と聞かれ、はたと困りました。
これまで、特に意識したこともなく、そんな大それたことも考えずに仕事一筋(?)で走ってきたわけですが、ふと思い浮かんだのは、10年以上前のこと。定年を迎えたある先生の退官パーティーのときに、近くの先生がぽろっと「ぶじこれめいばやなあ」と。へーっと思って聞いていましたが、あとからちょっとインターネットで調べてみると、
“無事之名馬(ぶじこれめいば、無事是名馬とも)とは、競走馬を指して「能力が多少劣っていても、怪我なく無事に走り続ける馬は名馬である」とする考え方を表した格言である。馬主でもあった作家・菊池寛による造語として有名だが、実際は時事新報の岡田光一郎によるものである。”
となっています(「能力が多少劣っていても」というところはやや気になりますが)。
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