連載 Evidence “The Classic” Review
《血液腫瘍》The door to targeted therapy—IRIS試験:未治療慢性骨髄性白血病に対するイマチニブ
篠原 明仁
1
1東京女子医科大学血液内科
pp.590-591
発行日 2016年10月15日
Published Date 2016/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1430200134
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Summary
IRIS試験は、未治療の慢性期慢性骨髄性白血病(chronic myeloid leukemia;CML)に対して行なわれた、分子標的薬イマチニブ(IM)と旧来のinterferon(IFN)併用療法の無作為化比較試験である。18ヶ月時点の細胞遺伝学的大奏功率はIM群とIFNα/AraC群で各々87.1%と34.7%であり、奏効率に大きな有意差をつけた。がんに対する分子標的療法の概念の正しさを、初めて実臨床で示した画期的な試験であった。
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