オール沖縄!カンファレンス|レジデントの対応と指導医の考えVer.2.0・92
「首下がり」は首の病気なのか?
金沢 章弘
1
,
安次嶺 宏哉
1
,
嵩原 安彦
1
,
徳田 安春
,
仲里 信彦
2
,
鈴木 智晴
,
佐藤 直行
1沖縄協同病院総合内科
2医療法人 敬愛会 なかがみ西病院
pp.1069-1073
発行日 2024年9月15日
Published Date 2024/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1429205003
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CASE
患者:70歳、女性。
主訴:呼吸困難、食事がとれない。
現病歴:来院2カ月ほど前に転倒、その後特に問題なく経過していたが、X-14日前から首が前下がりになり持ち上げにくくなってきた。X-5日目に当院整形外科を受診。頸部のX線写真・CT画像では特に問題はないと判断され、帰宅となった。帰宅後周囲は苦しそうな印象を持っていたが、本人は自覚症状なく生活していた。X日に呼吸困難を訴え、当院救急外来を受診した。
既往歴:未破裂脳動脈瘤(ステント併用瘤内塞栓術施行後)、被殻出血、内頸動脈狭窄、高血圧症、脂質異常症。
内服薬:スピロノラクトン25mg 0.5錠1日1回(朝食後)、アロプリノール50mg 1錠1日1回(朝食後)、カプトプリル12.5mg 2錠1日2回(朝・夕食後)、ニフェジピン10mg 2錠1日2回(朝・夕食後)、アトルバスタチン5mg 0.5錠1日1回(夕食後)、ミラべグロン50mg 1錠1日1回(昼食後)。
生活歴:喫煙なし。
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