特集 医師のウェルビーイング
【個人で取り組むウェルビーイング】
❺コラム「ワークライフバランスとウェルビーイング」—①「子育てゾンビ期」の乗り越え方
大石 愛
1
1かまくらファミリークリニック
pp.682
発行日 2024年6月15日
Published Date 2024/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1429204835
- 有料閲覧
- 文献概要
“It takes a village.”この一文を見てピンときた人はいるだろうか? “It takes a village to raise a child.” 「1人の子どもを育てるのには村中の人が必要だ」という英語のことわざの一部である。私には3歳女児と5歳男児の子どもがいるが、子ども1人に村が必要なら、私1人(夫婦2人)で子ども2人を育てるなんて無理ゲー…(難易度が高すぎてクリアできないゲーム)と思うことが多々ある。
特に2年前の私は、自由すぎる子どもたちを前に、ゾンビのような顔になることもしょっちゅうだった(通称「ゾンビ期」)。地域やオンラインサロンの仲間、カウンセラー、ライフコーチ、先輩、市役所の人、近所の助産師さんなどなど、私にとっての“村人”たちに相談し、試行錯誤を繰り返し、ゾンビ顔になることはだいぶ減った。取り組んだことは数々あるが、総じて言えば「幸せに感じることを増やし、ストレスに感じることを減らす」ということだと思う。
Copyright © 2024, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.