特集 はたらく人たちのウェルビーイング―‘はたらき方’というよりも,‘企業風土’の改革を
ウェルビーイング・トランスフォーメーションに向けて
山口 美峰子
1
1NECソリューションイノベータ株式会社
pp.45-50
発行日 2025年2月5日
Published Date 2025/2/5
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
はじめに
近年「ウェルビーイング(Well-being)」という言葉に触れる機会が増えている。筆者の所属する企業が参加するWell-being Initiative注1)によると,国内メディアにおいて「ウェルビーイング」が含まれる記事総数は,2023年の調査時に11,953件となり,これは2019年に比べて約189倍になっているそうである(新聞は地方紙を含む50紙をカバー。その他,国内外のメディアや調査会社,専門情報など750以上の媒体・データベース)。これを「SDGs(Sustainable Development Goals/持続可能な開発目標)」の広がりに照らしてみると,2025年までに国民の8割程度がウェルビーイングという言葉を認知・理解しそうだと予測している。なぜこのように「ウェルビーイング」が取り上げられる機会が急速に増えているのだろうか。

Copyright© 2025 Kongo Shuppan All rights reserved.