投稿 総合診療病棟
減量チームによる集学的介入が喘息コントロールの改善につながった肥満喘息の1例
井上 拓弥
1
,
住谷 充弘
1
,
北浜 誠一
2
,
竹嶋 好
1
,
中島 進介
3
1愛仁会 千船病院 呼吸器内科
2愛仁会 千船病院 糖尿病・減量外科
3愛仁会 千船病院 糖尿病・内分泌内科
pp.1392-1395
発行日 2023年11月15日
Published Date 2023/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1429204561
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高用量の吸入ステロイドや気管支拡張薬を使用するも、7〜10%の患者において治療効果が乏しい喘息病態(難治気管支喘息)が存在し、難治病態因子の1つにBMI 25kg/m2以上の肥満病態が報告されている1)。肥満喘息患者では体重の減少が喘息コントロールに効果があり、10%の体重減量が喘息のコントロールを改善した報告を認める2)。しかし、高度肥満者の体重減少は困難な例も多く、一概に体重減少と言っても一筋縄でいかないことも多い。
今回、当院減量チームの集学的介入により減量・代謝改善手術につながり、結果的に体重減少を契機に喘息コントロールの改善につながった1例を経験したので本稿にて報告する。
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