Editorial
イノベーションを重ねて登場した“カラフル”な歴史を持つ薬剤群
徳田 安春
1
1臨床研修病院群プロジェクト 群星沖縄
pp.633
発行日 2023年6月15日
Published Date 2023/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1429204309
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モノクローナル抗体薬の開発では、いくつかのイノベーションがあった。本特集のタイトルは「“モノクロ”な薬たち」としたが、その開発の歴史は実に“カラフル”であった。
まずはハイブリドーマだ1)。厳密には複数の細胞が融合してできた融合細胞のことであるが、通常は「B細胞と骨髄腫細胞の融合細胞」を指すことが多く、モノクローナル抗体を産生させることができる。この場合、融合剤を用いて強制的に融合させる手法が一般的である。1975年にKöhlerとMilsteinによって開発されたハイブリドーマにより、純粋なモノクローナル抗体を大量に得ることが可能になった。
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