Editorial
『総合診療』編集委員会が贈るドリル特集!—いつでもどこでもスキマ時間でも、ドリルで楽しく救急スキルをブラッシュアップ!
藤沼 康樹
1
,
徳田 安春
2
,
山中 克郎
3
,
片岡 仁美
4
1医療福祉生協連 家庭医療学開発センター
2臨床研修病院群 プロジェクト群星沖縄
3福島県立医科大学会津医療センター
4岡山大学病院 総合内科・総合診療科
pp.404-405
発行日 2023年4月15日
Published Date 2023/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1429204236
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現場のプロフェッショナルは、完全に身についた知識や技術の発動は、いちいち意識せず使いこなすことができる。いわば自動化している。しかし、仕事をしている時に、予期していなかったこと、驚きに必ず出合うものである。それが現場というものだ。
私達がそうした想定外の驚きに出合った時、調べたり、人に聞いたり、昔の経験を思い出したりして、なんとかその場を切り抜けることを試みるだろう。むろん切り抜けることができず、仕事が頓挫することもあるかもしれない。なんとかその場を凌いだあと、ただホッとするのではなく、少し間を置いてから、「あの驚きは何だったんだろう?」という課題を立てて振り返る時間を持とうとするのが、プロフェッショナルといえる。文献を調べたり、スタッフや同僚とディスカッションしたりして、今後の教訓を引き出し、それを自分のレパートリーに加えることができれば、私達は一歩成長することになる。仕事のスキルがアップするのだ。
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