投稿 総合診療外来
滑って転んで1・2・3!
瀨堂川 拓
1,2
,
鬼頭 知宏
3
,
土肥 栄祐
4,5
1前:新潟市民病院 救命救急・循環器病・脳卒中センター
2現:独立行政法人 国立病院機構 栃木医療センター 内科
3能生国民健康保険診療所
4前:新潟大学脳研究所 病態解析分野
5現:国立精神・神経医療研究センター 神経研究所疾病 研究第三部
pp.1130-1131
発行日 2022年9月15日
Published Date 2022/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1429203939
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症例
患者:65歳、男性。
主訴:複視。
既往歴:10代で動眼神経麻痺(精査過程については不明)。
内服薬:なし。
現病歴:来院2日前に自宅内で転倒し、後頭部を打撲した。近医を受診したところ頭部CTを撮影されたが、異常所見を認めず帰宅した。帰宅後、複視が出現してきたため再受診され、頭部CT再検査にて異常を認めず、経過観察となった。症状は変わらず、精査希望にて当院を受診した。受傷から来院まで、頭痛、めまい、嘔気、嘔吐は認めなかった。
身体所見:軽度の右眼瞼下垂を認め、対光反射が右で鈍かった。複視は左方視で最も増強された。
検査所見:HbA1c 5.3%、頭部MRI・MRAでは占拠性病変、動脈瘤を認めず。
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