特別増大特集 新型コロナウイルス・パンデミック—今こそ知っておきたいこと、そして考えるべき未来
[Ⅰ章] COVID-19診療の基本:総合診療医が今知っておくべきこと
COVID-19の診断推論—コモンな臨床経過とピットフォール
山本 舜悟
1
1京都市立病院 感染症科
キーワード:
新型コロナウイルス
,
COVID-19
,
嗅覚障害
,
味覚障害
,
二峰性の悪化
,
3つの密
,
PCR検査の適応
Keyword:
新型コロナウイルス
,
COVID-19
,
嗅覚障害
,
味覚障害
,
二峰性の悪化
,
3つの密
,
PCR検査の適応
pp.14-19
発行日 2021年1月15日
Published Date 2021/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1429202941
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Case
COVID-19における二峰性の悪化
患者:41歳、女性
現病歴:発症3日前に、パーティに参加した。X日(発症日)に、38℃の発熱がありA医院を受診し、対症療法で帰宅した。翌日には解熱したが、軽い咳と喉の違和感は続いた。X+3日目に再度発熱し、パーティ参加者のなかに、のちにCOVID-19と判明した人がいたことがわかり、帰国者・接触者相談センターへ相談した。
X+4日目に新型コロナウイルスPCR検体が採取され陽性になり、X+5日目に当院に入院した。入院時は微熱と乾性咳嗽、軽度の呼吸困難があり、胸部X線では肺炎像は明らかではなかったが、胸部CTでは胸膜直下のすりガラス陰影がみられた。
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