特集 新型コロナウイルス感染症 理解と対策の現状
COVID-19後遺症
宮里 悠佑
1
,
森岡 慎一郎
,
忽那 賢志
1国立国際医療研究センター国際感染症センター
キーワード:
脱毛症
,
味覚障害
,
嗅覚障害
,
COVID-19
,
COVID-19後遺症
Keyword:
COVID-19
,
Taste Disorders
,
Alopecia
,
Olfaction Disorders
,
Post-acute COVID-19 Syndrome
pp.1545-1549
発行日 2021年11月1日
Published Date 2021/11/1
DOI https://doi.org/10.34433/J00697.2022032402
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<Headline>1 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の後遺症は、倦怠感、呼吸困難、咳嗽、味覚障害、嗅覚障害など非常に多彩であり、長期間(6ヵ月以上)遷延することがある。2 COVID-19急性期には認めなかった症状が、回復後に遅れて後遺症として出現することがあり、特に脱毛はこのように発症することが多い。3 現段階では後遺症の病態や原因ははっきりしておらず、確立された治療法もない。COVID-19に感染しないことが唯一確立された後遺症の予防法である。4 COVID-19の重症度や死亡率だけではなく後遺症についても、医療従事者に加えて、一般市民に広く認知されることでCOVID-19感染予防を強化する動機となりうる。
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