特集 —ポリファーマシーを回避する—エビデンスに基づく非薬物療法のススメ
【症状編】
下肢浮腫
矢吹 拓
1
1国立病院機構 栃木医療センター内科
キーワード:
利尿薬
,
処方カスケード
,
塩分制限
,
下肢挙上
,
弾性ストッキング
,
歩行運動
,
No assessment
,
No prescribing
Keyword:
利尿薬
,
処方カスケード
,
塩分制限
,
下肢挙上
,
弾性ストッキング
,
歩行運動
,
No assessment
,
No prescribing
pp.1198-1201
発行日 2020年10月15日
Published Date 2020/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1429202822
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はじめに
下肢浮腫は一般外来を受診する患者において頻度の多い症状の1つである。下肢浮腫の原因を丁寧に検索し適切な対応を行うことは、臨床医にとって基本的なスキルである。「浮腫➡利尿薬」といった安易な対応にならないように、利尿薬の適応となる病態を見極め、浮腫軽減に患者が自らできることを指導したうえで、必要最小限の処方を心掛ける。なお、本特集の趣旨から、まずカルシウム拮抗薬やNSAIDs(非ステロイド性抗炎症薬)、チアゾリジン薬、ステロイド薬、甘草含有製剤などの浮腫をきたしやすい薬剤の使用状況について吟味し、可能な限りそれらの中止・減量を考慮することが大切である。
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