#総合診療
#書評:レジデントのための呼吸器診療最適解—ケースで読み解く考えかた・進めかた
徳田 安春
1
1群星沖縄臨床研修センター
pp.735
発行日 2020年6月15日
Published Date 2020/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1429202659
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最適化理論による数量モデルを利用すると、アウトカムを最大化させるような変数の解を求めることができる。これが最適解だ。数学では、微分積分法などを用いて推定する。医療分野への応用では、感染症疫学での流行カーブを遅らせて小さくするためのパブリック・ヘルス的介入を求める方法がある。今、世界的に流行している新型コロナウイルス感染拡大に対する介入においても、その最適解を求めて研究者が数量モデルをつくり政策立案者に提言している。
しかし、日常診療において患者さんにとっての最適解を求めるには、変数とその組み合わせが無数にあるため、数量モデル化は困難だ。医学部受験のために勉強した微積分を使うことはできない。“患者さんのための最適解”を求めるには、どうすればよいのか?
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