特集 COVID-19パンデミック 振り返りと将来への備え
【未来のパンデミック対策編】
❶新型インフルエンザ
伊藤 澄信
1
1順天堂大学 革新的医療技術開発研究センター
キーワード:
新型インフルエンザ
,
鳥インフルエンザ
,
H5N1
,
H7N9
,
プレパンデミックワクチン
Keyword:
新型インフルエンザ
,
鳥インフルエンザ
,
H5N1
,
H7N9
,
プレパンデミックワクチン
pp.60-64
発行日 2023年1月15日
Published Date 2023/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1429204114
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
Case
養鶏場での鳥インフルエンザ感染
患者:80代前半、男性
家族歴:特になし
現病歴:肉用アヒルを飼育・経営しており、12月中旬にアヒルが1羽死亡。その2日後に数羽が死亡するとともに、体調不良のアヒルが出現したため、家畜保健衛生所で調べたところ、生きたアヒル約20羽からH5N1亜型高病原性鳥インフルエンザウイルスが検出された。
経営者は個人防護具をつけずに、アヒルの世話をしていたことから、無症状ではあったが、オセルタミビル75mg(1日1回)を予防内服してもらうとともに、鼻腔ぬぐい液を採取した。他の従事者約10人も同様に鼻腔ぬぐい液を採取したが、経営者のみH5N1亜型インフルエンザウイルス陽性であった。引き続き無症状であったが、オセルタミビル75mg(1日2回)を10日間服用し、PCR検査2回陰性を確認するまで自宅で隔離した。(文献1を参考に構成)
Copyright © 2023, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.