特集 下降期慢性疾患患者の“具合”をよくする—ジェネラリストだからできること!
【外来と在宅で診ている下降期慢性疾患】
3.進行した慢性腎臓病
❸CKDの診察のポイント—身体診察と検査のフォローアップ
志水 英明
1
1社会医療法人 宏潤会 大同病院 腎臓内科
キーワード:
CKD
,
尿毒症
,
羽ばたき振戦
,
eGFR
,
尿蛋白
Keyword:
CKD
,
尿毒症
,
羽ばたき振戦
,
eGFR
,
尿蛋白
pp.706-709
発行日 2020年6月15日
Published Date 2020/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1429202650
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診察のポイント
◦病歴・既往歴・家族歴
CKD(慢性腎臓病)の原因疾患を推測するのに、病歴・既往歴・家族歴が有用である。高齢患者で長年の高血圧治療歴がある場合は腎硬化症が、また糖尿病があり網膜症の治療歴がある場合には糖尿病性腎症が、家族歴に透析や多発性囊胞腎の病歴がある場合は多発性囊胞腎などの遺伝性疾患が疑われる。日本の透析導入原因は、糖尿病性腎症(約40%)、慢性糸球体腎炎、腎硬化症の順である。
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