特集 —自信がもてるようになる!—エビデンスに基づく「糖尿病診療」大全—新薬からトピックスまで
【Ⅰ章】「薬物療法」の新スタンダード
❸メトホルミンとイメグリミン
藤嶋 伶
1
,
宮塚 健
1
1北里大学医学部 内分泌代謝内科学
キーワード:
メトホルミン
,
イメグリミン
,
乳酸アシドーシス
,
ミトコンドリア
Keyword:
メトホルミン
,
イメグリミン
,
乳酸アシドーシス
,
ミトコンドリア
pp.274-275
発行日 2023年3月15日
Published Date 2023/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1429204190
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1961年にメトホルミンが本邦で臨床の場に登場してから、60年以上が経過した。最も古くから使用されている経口血糖降下薬であり、その薬効や副作用、作用機序に関する数々の知見が報告されている。一方で、今でも新たな知見が続々と発表される、謎の多い薬でもある。
2021年に発売されたイメグリミンは、ミトコンドリアの機能を改善する特長をもつ、新規の糖尿病治療薬である。メトホルミンに類似した構造をもつものの、その薬効や副作用に関しては“メトホルミンとは似て非なるもの”と考えられる。
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