特集 こんなときこそ漢方を!
【スキルアップ! 漢方Tips】
フィジカル漢方(動画付)—漢方の診察を学ぶ
木村 容子
1
1東京女子医科大学 東洋医学研究所
pp.1654-1657
発行日 2018年12月15日
Published Date 2018/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1429201817
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漢方治療では、四診と呼ばれる診察法があります。四診は、「望」「聞」「問」「切」診の4種類であり、問診以外は、漢方独特な表現です。望診は視診、聞診は聴診、切診は触診を意味し、望診では舌診、切診では脈診と腹診が、漢方治療の特徴となっています。これらの四診を総合して、患者の漢方医学的病名、すなわち証を診断します。証を診断するに当たっては、漢方医学特有の概念である八綱(陰陽、虚実、寒熱、表裏)、六病位、気血水、五臓、などの理論を活用します。特に、陰陽や虚実、気血水は、病態を把握するうえで重要です。
「陰陽」では、暑がりで冬でも冷たい飲み物を好む人は「陽」、寒がりで夏でも靴下を離せないという人は「陰」と考えます。
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