特集 この薬だけは押さえておきたい! 総合診療医のためのSpecialist Drug 40
専門医から「日常的なフォローアップをお願いします」となりやすい疾患群の薬
23)B型肝炎|バラクルード®(エンテカビル)
池内 和彦
1
,
奥新 和也
2
,
四柳 宏
3
1東京大学医学部附属病院 感染症内科
2東京大学医学部附属病院 感染制御部
3東京大学医科学研究所附属病院 感染免疫内科
pp.927
発行日 2018年7月15日
Published Date 2018/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1429201583
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B型肝炎ウイルス(HBV)感染に用いられる最も代表的な核酸アナログ製剤で、肝炎の活動性と線維化進展を抑制し、肝硬変・肝細胞がんの発生を減らすことができる。一方で、HBVは感染が一度成立すると肝細胞の核内に鋳型となるcccDNA(covalently closed circular DNA)として存在し、感染が持続するにつれその量が増大するため、核酸アナログ製剤の投与で完全に駆除されることはなく、「投与中止」による再燃が問題となる。
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