Editorial
“リアル”のなかのempathy
片岡 仁美
1
1岡山大学大学院医歯薬学総合研究科 地域医療人材育成講座・総合内科
pp.313
発行日 2018年3月15日
Published Date 2018/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1429201384
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糖尿病患者数は増加の一途をたどり、特に高齢者の割合はいっそう増加し、全糖尿病患者の約半数が「70歳以上」という時代を迎えています。一方、日本糖尿病学会が認定する糖尿病専門医の数は5,508名(2017年、学会ホームページより)と患者数と比べて少ないため、かかりつけ医の先生方の担う役割はいっそう大きくなっています。
また、2型糖尿病診療においては、経口血糖降下薬の新規開発が診療を大きく変えました。2009年に「DPP-4阻害薬」(p.327・330)が、2014年には「SGLT2阻害薬」(p.318・327)が市場に出ましたが、特にDPP-4阻害薬は一気に糖尿病診療の中心と言えるまでのシェアを占めるに至りました。また、2009年には「GLP-1受容体作動薬」(p.333・358)が発売されましたが、週1回投与できる製剤が登場したことにより、「自己注射できない」「内服管理困難」といった場合にも訪問看護などの方法を用いて治療が可能となりました(p.334・368・377)。
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