オール沖縄!カンファレンス・14
TIAが疑われる症例の初期診療
玉城 拓也
1
,
小山 豊太
1
,
川妻 由和
2
,
徳田 安春
3
1琉球大学医学部附属病院 総合臨床研修・教育センター(初期研修部門)
2琉球大学医学部附属病院 沖縄県地域医療支援センター/救急部
3臨床研修病院群プロジェクト群星沖縄センター
pp.253-258
発行日 2018年2月15日
Published Date 2018/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1429201364
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CASE
患者:84歳、男性。
既往歴:心臓弁膜症(詳細不明)、心房細動(atrial fibrillation、以下Af)、高血圧症、虫垂炎手術。
家族歴:特記事項なし。
生活歴:喫煙歴・飲酒歴なし。
内服薬:スピロノラクトン25mg 1錠、ワーファリン1mg 2錠、アムロジピン2.5mg 0.5錠、フロセミド20mg 0.5錠、ジフェニドール塩酸塩錠25mg 3錠。
現病歴:近医にて弁膜症を指摘され、手術を勧められるも希望されず、保存的に加療中であった。以前より食後や運動後に時折めまいを自覚していたが、放置していた。2017年○月○日、朝食後にトイレに行こうと立ち上がった際に、めまい・ふらつきを感じた。朝8時頃に訪問した友人が、呂律難に気づいた(註:本人には自覚がなかった)。友人が帰宅する際に家族を呼んだところ、家族も呂律難を認めたため、13時40分に救急要請。来院時めまいの自覚症状は消失していた。
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