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【コラム Endocrinology in Generalist Medicine】
そのACTHは、本当に下垂体から?
蔭山 和則
1
1弘前大学大学院医学研究科内分泌代謝内科学講座
pp.1081
発行日 2017年8月15日
Published Date 2017/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1429201064
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「Cushing症候群」が疑われて、正常内〜高値の血中コルチゾール値、または尿中遊離コルチゾール値を認め、血中ACTH(副腎皮質刺激ホルモン)が高値であった時、そのACTHは下垂体由来から、さらに下垂体腫瘍からの過剰分泌が原因と言えるでしょうか?
ACTH依存性Cushing症候群は、続発性副腎皮質機能亢進症であり、ACTH依存性Cushing症候群は、ACTHの由来によって下垂体腫瘍からACTHが過剰分泌されるCushing病と、下垂体外の腫瘍組織からACTHが過剰産生される異所性ACTH症候群に分けられます。稀に異所性CRH(副腎皮質刺激ホルモン放出ホルモン)産生腫瘍も存在します。抑うつ状態やアルコール常飲者などでは、ACTH、コルチゾールが高値であり、「偽性Cushing症候群」と言われ、ACTH依存性Cushing症候群と紛らわしいことがあります。
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