苦手克服|野獣のリアル勉強法・6
コア・イメージによる直観力鍛錬と、エラーからの学びで診断力をアップする!
山本 祐
1
1自治医科大学 地域医療学センター総合診療部門
pp.832-836
発行日 2017年6月15日
Published Date 2017/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1429200987
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私は、卒後15年目の内科医です。直近の6年間は、大学病院の総合診療内科で、主に入院患者さんの診療を行っています。大病院には、検査機器がそろっているという背景から、特殊な検査を要する“稀な病気”の患者さんが集まります。検査を実施できるか否かは医療機関の能力ですが、“稀な病気”を見出す力や“診断エラー”を回避する力は、医師自身が身につけることができる能力です。
大学病院に勤務する前は、自治医科大学卒業後の医師3年目から6年間を、指導医不在の地域の医療機関で勤務していました。当時から、「いつでも、日本(あるいは世界)のどの医療機関にいても変わらず必要とされる技術・能力は、『医療面接』『身体診察』、そして『考えること』である」と思いながら診療し、どのようにして自ら診断力を身につけ、向上できるかを考え続けて今に至ります。
本稿では、医師自身が醸成できる能力を向上させるために、私が心がけている方法をご紹介します。
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