みるトレ Special・2
この喀痰グラム染色、どこに注目する?
佐田 竜一
1
1亀田総合病院 総合内科
pp.235-238
発行日 2017年2月15日
Published Date 2017/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1429200767
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CASE 2
患者:88歳、女性。介護老人福祉施設に1年以上入所中。
主訴:発熱、喘鳴
現病歴:この1年程度で月1〜2回、むせから発熱することがあり、抗菌薬が処方されていた。4日前から37℃後半の発熱と喘鳴を認めていたが、解熱薬で経過観察していた。入院当日、夕食後からSpO2 60%と、低酸素血症を認めたため救急搬送。
身体所見:血圧106/61mmHg、脈拍数98回/分・整、呼吸数24回/分、SpO2 95%(酸素5L/分)、体温38.0℃、GCS(Glasgow Coma Scale)E4V3M5
●頭頸部;貧血・黄疸なし。頸静脈怒張あり。
●胸部;心尖部に収縮期逆流性雑音あり。左肺野にcourse crackleあり。
●皮膚;明らかな皮疹なし。
検査所見:胸部単純X線検査で、左肺野に浸潤影あり;図1。喀痰グラム染色;図2。
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