こんなときオスラー|超訳『平静の心』・1【新連載】
オスラーの教え「平静の心」
平島 修
1
1徳洲会奄美ブロック総合診療研修センター
pp.114-117
発行日 2017年1月15日
Published Date 2017/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1429200745
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本連載は、医学教育の先駆者ウィリアム・オスラー博士の教えを1人でも多くの医療者に知っていただくことが目的である。感染性心内膜炎で耳にする「Osler結節」や「Osler-Weber-Rendu病」はなじみのある病態・疾患ではないだろうか。約150年前、医療技術の発展とともに、オスラー博士は1,000以上もの論文を残し、医療の発展に大きな功績を残している。臨床家で、かつ研究家であったオスラー博士は、医学生・レジデント・看護教育を一つのライフワークとし、ベッドサイドでの医学教育の大切さを世界で説いてまわった。オスラー博士の講演集『平静の心(新訂増補版)』(日野原重明他訳、医学書院、2003)は、医療技術が発展した今だからこそ、われわれ医療人がもう一度考えるべき“医療人本来のあり方”を示す貴重な書籍である。
本連載ではおもに実際の症例を通して、オスラー博士の教えを解説してゆく。他人事と思わず、実際の臨床を想像しながら読んでいただきたい。
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