GMで語ろう
【座談会】総合診療医/病院総合医にとっての「エコー」について語ろう!
遠藤 拓郎
1
,
名倉 功二
1
,
横須賀 公三
1
,
吉井 肇
1
,
竹井 寛和
2
,
亀田 徹
3
,
小西 竜太
1
1関東労災病院救急総合診療科
2東京都立小児総合医療センター
3安曇野赤十字病院救急部
pp.784-793
発行日 2016年9月15日
Published Date 2016/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1429200640
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昨今「Point-of-Care超音波」が普及し始めている.その一方で,超音波スキルを取得するための機会が少ない現状があり,正式なトレーニングや評価を受けることができず,見様見真似で独学で勉強する医師が多いのではないだろうか?
関東労災病院救急総合診療科では,総合内科医を中心に救急診療,ICU管理(術後管理を含む),一般病棟での入院管理を行っている.これまで救急室での初期診療,ICUでのバイタル管理・全身精査の場面で,心臓・腹部・泌尿器領域,動静脈の脈管系のエコーを行い,また中心静脈カテーテル挿入や胸腔穿刺などの処置でもエコーを使用しており,もはやエコーなしには診療の質・医療安全の面で日常診療は成り立たないと言っても過言ではない.
今回,関東労災病院救急総合診療科スタッフのための「Point-of-Care超音波勉強会」において,総合診療医によるエコーについて熱く語り合う「座談会」が行われた.ジェネラリストが行うエコーの必要性やメリット・デメリット,そして技術の習得をはかるための具体的方策が示されたので,その模様をお届けしたい.
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