特集 症状・症候別 エコーを使った診断推論─Point-of-Care超音波
【症状・症候別 各論】
Wells scoreに基づいて行いたい!2ポイントエコー—下肢腫脹
吉井 肇
1
1関東労災病院救急総合診療科
キーワード:
下肢腫脹
,
深部静脈血栓症
,
2ポイントエコー
,
whole leg
Keyword:
下肢腫脹
,
深部静脈血栓症
,
2ポイントエコー
,
whole leg
pp.766-769
発行日 2016年9月15日
Published Date 2016/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1429200635
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Case
患者:72歳,男性.
主訴:右下肢腫脹.
既往歴:腰部脊柱管狭窄症.
現病歴:もともと腰部脊柱管狭窄症を認めていたが,受診の10日ほど前より疼痛が悪化したため,ベッド上で臥床しがちになっていた.受診の4日前より左下肢腫脹を認めるようになり,圧痛を伴うようになってきた.特に発熱の出現は認めなかった.整形外科外来に定期通院のため受診し,主治医に腰痛の悪化と右下肢浮腫について相談し,右下肢浮腫の原因精査のため救急科に相談となった.
身体所見:血圧135/78mmHg,脈拍数78回/分,体温36.9℃,呼吸数14回/分,SpO2 98%(room air).
右下肢全体に圧痕を伴う浮腫を認め,把握痛を認める.同部位に発赤や熱感は認めず.左下肢には所見を認めず.その他,特記すべき事項なし.
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