特集 神経難病ケアのコペルニクス的転回
【症状コントロールの進歩】
PEGの最新の進歩
会田 泉
1
,
今里 真
2
1独立行政法人国立病院機構新潟病院神経内科
2独立行政法人国立病院機構新潟病院消化器内科
キーワード:
神経筋疾患難病患者
,
胃瘻造設(PEG : percutaneous endoscopic gastrostomy)
,
リスク
,
イルミネーション・テスト
,
指サイン
,
逆イルミネーション・テスト
,
直接確認法
,
画像による確認
,
経胃瘻内視鏡
Keyword:
神経筋疾患難病患者
,
胃瘻造設(PEG : percutaneous endoscopic gastrostomy)
,
リスク
,
イルミネーション・テスト
,
指サイン
,
逆イルミネーション・テスト
,
直接確認法
,
画像による確認
,
経胃瘻内視鏡
pp.233-236
発行日 2015年3月15日
Published Date 2015/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1429200144
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
- サイト内被引用
Case
NPPV管理下にPEG造設を行ったALSの1例
患者:57歳,男性.
現病歴:54歳時より歩行時の易疲労性を自覚.55歳時に杖歩行となった.数カ月後には歩行困難となり,息苦しさも自覚するようになった.神経内科を受診し,四肢・体幹の筋力低下と筋萎縮,腱反射亢進などを認め,ALS(筋萎縮性側索硬化症)の診断.呼吸機能も低下していたため,NPPV(非侵襲的陽圧換気療法)を導入し,24時間装着となった.嚥下障害のため経口摂取も困難となり,57歳時にPEG(胃瘻)造設目的で当院に入院した.動脈血ガス分析は,pH 7.43, Pco2 45.0Torr,Po2 98.4Torr,呼吸機能はFVC 1.22l(36%),呼吸器(BiPAP SynchronyⅡⓇ鼻マスクで使用)の設定は,S/TモードIPAP 20cmH2O,EPAP 4cmH2O,呼吸回数14回/分であった.当院の手術室で下記の術式で鼻マスクによるNPPV管理下にPEG造設を行い,安全にPEGチューブを留置することができた.
Copyright © 2015, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.