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特集 肝癌―治療計画・支援のための画像診断
各論
肝細胞癌の術前画像診断
RFAのための術前画像診断
Imaging Diagnosis of Hepatocellular Carcinoma prior Radiofrequency Ablation
南 康範
1
,
工藤 正俊
1
Yasunori MINAMI
1
,
Masatoshi KUDO
1
1近畿大学医学部 消化器内科
1Division of Gastroenterology and Hepatology,Kinki University School of Medicine
キーワード:
肝細胞癌
,
ラジオ波焼灼術
,
悪性度
,
肝癌肉眼分類
Keyword:
肝細胞癌
,
ラジオ波焼灼術
,
悪性度
,
肝癌肉眼分類
pp.221-224
発行日 2012年5月15日
Published Date 2012/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1428100558
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要旨
肝細胞癌は腫瘍径が大きくなるに従い被膜が形成されてさらに形態の複雑化を呈し,その過程で血流動態の変化や生物学的悪性度の進行をきたす.さらに生物学的悪性度が悪いほど主腫瘍から5mm以上離れた衛星結節の割合が増える傾向にある.そのため,ラジオ波焼灼術(RFA)の治療効果を最大限に引き出すには術前・術後の緻密な画像評価が欠かせない.RFAの適応については一般的に「3cmかつ3個以下」が目安だが,RFAの術前診断として腫瘍径・個数・存在部位・脈管侵襲の有無のほかに肝癌肉眼分類による腫瘍形態の評価も併せることで肝細胞癌の生物学的悪性度を推察することができる.その生物学的悪性度も加味したRFAの適応判断により局所コントロールの成績向上が期待できる.
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