書評
臨床に活かす病理診断学 第2版―消化管・肝胆膵編
角谷 眞澄
1
1信州大・画像医学
pp.770
発行日 2011年11月15日
Published Date 2011/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1428100502
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画期的な病理診断学の学習機会を与えてくれる一冊
福嶋敬宣先生,二村聡先生編集による『診療・研究に活かす病理診断学――消化管・肝胆膵編』が,「より一層,臨床の現場に病理情報を届けるため」に改訂され,『臨床に活かす病理診断学――消化管・肝胆膵編(第2版)』として医学書院から上梓されました.B5判の283ページからなる病理診断学の解説書ですが,病理写真はオールカラーとなり,見出しにもカラーが加えられ,とても見やすい教科書に華麗に変身しました.
改訂版は初版と同様に,入門編,基礎編,応用編,資料編に分かれています.入門編では,病理診断を概観した上で,病理検体の扱い方,病理組織診断から報告書の作成と進み,迅速病理診断や細胞診へと続きます.初版のコラムにあった「FAQ」がここに内包され,全体を30問のQ&A形式にし,病理診断を臨床に活かすポイントが「ざっくり」と書かれています.
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