書評
臨床に活かす病理診断学―消化管・肝胆膵編 第2版
鶴田 修
1
1久留米大・消化器病センター
pp.296
発行日 2012年6月15日
Published Date 2012/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1428100576
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画像診断の実力向上にお薦めの一冊
消化器疾患に携わる臨床医が日常の診断・治療をより確実に行う上で,画像診断は避けて通ることのできない重要な診断法の一つである。初心者にとって画像診断は興味深く,最初は画像診断の参考書などを片手に診断を行い,ある程度の診断能力を身につけることはできるが,必ず突き当たるところは画像所見と病理所見の対応であり,病理学的知識の無さが原因で画像所見の理解・評価に難渋してしまうことになる。画像診断には病理学的所見との対応が必要であることがわかり,一念発起して病理の教科書を読み始めても途中で挫折してしまい,画像診断の実力アップが叶わないままの臨床医はかなり多いと思われる。
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