技術講座 超音波技術の新しい展開
超音波内視鏡下穿刺の実際とコツ
原 和生
1
,
山雄 健次
1
,
大橋 計彦
1
1愛知県がんセンター消化器内科
pp.483-486
発行日 2002年7月15日
Published Date 2002/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1427900440
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●はじめに
超音波内視鏡下穿刺吸引生検法(Endoscopic Ultra-sound Guided Fine Needle Aspiration Biopsy:EUS-FNAB)は,通常内視鏡下生検では組織採取不能な消化管粘膜下腫瘍(SMT)や消化管に隣接する病変の検体採取を目的として開発され普及してきた.しかし,現在では腹腔神経ブロック,嚢胞ドレナージ,アカラシアに対するボツリヌス毒素の注入などの治療にも広く応用されている.EUS-FNABを応用した手技の種類や必要性は今後ますます増加するものと考えられるため,消化器内視鏡医にとって本手技を会得することは今後必須のことと思われる.
本稿では,EUS-FNABの実際,実施上の注意点,およびコツを中心に解説する.
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