悪性胆道狭窄に対する診断・治療の進歩
超音波内視鏡下胆管ドレナージ
岩下 拓司
1
,
安田 一朗
,
土井 晋平
,
上村 真也
,
馬淵 正敏
,
森脇 久隆
1岐阜大学医学部附属病院 第一内科
キーワード:
病的狭窄
,
総胆管造瘻術
,
胆道疾患
,
インターベンショナル超音波診断
,
超音波内視鏡検査
,
胆道ドレナージ
Keyword:
Choledochostomy
,
Biliary Tract Diseases
,
Constriction, Pathologic
,
Ultrasonography, Interventional
,
Endosonography
pp.1241-1246
発行日 2014年7月20日
Published Date 2014/7/20
DOI https://doi.org/10.19020/J01937.2014297896
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超音波内視鏡下胆管ドレナージ(EUS-BD)は,ERCPが不成功に終わった際の代替胆管ドレナージ方法として,近年多くの報告を認めている.EUS-BDは大きく三つの手技に大別される.(1)消化管と胆管の間にEUS下に瘻孔を形成するEUS下胆管消化管瘻孔形成術,(2)EUS下に胆管を穿刺したのちに,ガイドワイヤーを胆管・乳頭を介して十二指腸に留置し胆管カニュレーションを行うEUS下ランデブー法,(3)EUS下に消化管と胆管の間に一過性に瘻孔を形成し,胆管閉塞部にステントを留置するEUS下順行性治療がある.いずれの方法においても,EUS下処置とERCPの要素を含んでおり,どちらの手技にも精通した術者により行われるべきであり,EUS-BDが不成功に終わった際のPTBDや外科的処置が施行できる後方支援も合併症を最小限にするために重要である.
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