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増刊号 消化管診断・治療手技のすべて2021
胃
治療
超音波内視鏡下コイル塞栓療法
EUS-guided Coil Deployment with Sclerotherapy
永島 一憲
1
,
入澤 篤志
1
1獨協医科大学医学部内科学(消化器)講座
pp.648
発行日 2021年5月24日
Published Date 2021/5/24
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403202383
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近年,孤立性胃静脈瘤(isolated gastric varices ; iGV)に対して,超音波内視鏡ガイド下静脈瘤内コイル留置術(endoscopic ultrasonography-guided coil deployment ; EUS-CoD)が行われるようになった.2010年にスペインのRomeroら1)が4人のGV患者に対して施行したEUS-CoDを報告し,その後徐々に本法の研究が進んできた.さらに,コイル留置後に組織接着薬であるCA(cyanoacrylate)系薬剤や硬化剤(ethanolamine oleate ; EO)などを注入するEUS-CDS(EUS-guided coil deployment with sclerotherapy)を施行することで良好な治療成績が示されている2)3).EUS-CDSは,静脈瘤径の120〜150%径を使用してコイルが大循環に流出する可能性が低いこと,1回の穿刺でコイル留置からEOの注入まで連続して施行できることなどから,iGVに対する安全かつ効果的な内視鏡的治療法と考えられている.本稿では,EUS-CDSにおける手技の方法と,そのコツについて解説する.
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